ショパン:前奏曲集 Op.28
アルフレッド・コルトー:1933年7月5日 & 1934年6月20日録音
ショパン:前奏曲集 Op.28 No.1~No.6
ショパン:前奏曲集 Op.28 No.7~No.12
ショパン:前奏曲集 Op.28 No.13~No.18
ショパン:前奏曲集 Op.28 No.19~No.24
コルトーのショパンを知る上ではこの「前奏曲集」が一番かと思われます。録音も1926年という古いものから、1955年という最晩年のものまで残っています。
ただし、1926年はいかにも音が悪いですし、55年は衰えはそれほど顕在化していないとは言え本来のコルトーからはほど遠い演奏になっています。とは言え、そう言う演奏を深い精神性の表れと見る向きもあるのですが、私はそう言うスタンスは取りません。
そうなると、色んな意味でバランスがよいのがこの33年の録音と言うことになります。
幻想即興曲の時にも書いたのですが、この30年代にEMI録音のクオリティはかなり高いです。おそらくは、50年代のモノラル録音と言っても通用するのではないでしょうか。
なお、コルトーはこの24曲の小品に親しみを持ってもらうために、コルトーなりのタイトルをつけています。ただし、それはショパンのあずかり知らないことですから今度のなきようにお願いします。
- 第1番 ハ長調 アジタート 8分の2拍子
「愛人への熱い恋慕」 - 第2番 イ短調 レント 2分の2拍子
「悲しい瞑想:彼方に寂しい海が…」 - 第3番 ト長調 ヴィヴァーチェ 2分の2拍子
「小川のうた」 - 第4番 ホ短調 ラルゴ 2分の2拍子
「墓の傍で」 - 第5番 ニ長調 アレグロ・モルト 8分の3拍子
「心いっぱいのうた」 - 第6番 ロ短調 レント・アッサイ 4分の3拍子
「郷愁」 - 第7番 イ長調 アンダンティーノ 4分の3拍子
「楽しい思い出は香水のように漂う」 - 第8番 嬰ヘ短調 モルト・アジタート 4分の4拍子
「降りしきる雪、吹きすさぶ風、荒れ狂う嵐、しかしわが重い心はそれを凌ぐ風」 - 第9番 ホ長調 ラルゴ 4分の4拍子
「予言の声」 - 第10番 嬰ハ短調 アレグロ・モルト 4分の3拍子
「降る花火」 - 第11番 ロ長調 ヴィヴァーチェ 8分の6拍子
「乙女の願い」 - 第12番 嬰ト短調 プレスト 4分の3拍子
「夜の騎行」 - 第13番 嬰ヘ長調 レント 4分の6拍子
「星空の異郷で遠い愛人を思う」 - 第14番 変ホ短調 アレグロ 2分の2拍子
「嵐の海」 - 第15番 変ニ長調 ソステヌート 4分の4拍子
「死はすぐそこの影の中」【雨だれ】 - 第16番 変ロ短調 プレスト・コン・フオーコ 2分の2拍子
「混沌の奔流」 - 第17番 変イ長調 アレグレット 8分の6拍子
「あなたを愛しますと彼女がいう」 - 第18番 ヘ短調 アレグロ・モルト 2分の2拍子
「呪い」 - 第19番 変ホ長調 ヴィヴァーチェ 4分の3拍子
「翼があったら君の許へとびたい」 - 第20番 ハ短調 ラルゴ、4分の4拍子
「葬送」 - 第21番 変ロ長調 カンタービレ、4分の3拍子
「愛を契った場所に寂しく戻る」 - 第22番 ト短調 モルト・アジタート 8分の6拍子
「反乱」 - 第23番 ヘ長調 モデラート 4分の4拍子
「戯れる水の精」 - 第24番 ニ短調 アレグロ・アパッショナート 8分の6拍子
「血、熱情そして死」