メンゲルベルク/バッハ:管弦楽組曲第2番/コンセルトヘボウ管弦楽 1931年録音

バッハ:管弦楽組曲第2番 ロ短調 BWV1067

ウィレム・メンゲルベルク 指揮 コンセルトヘボウ管弦楽団 1931年6月2日録音

最近はハロウィンなどと言う風習が広まっているそうな。
街角に集まって大騒ぎをするなどは論外ですが、子供達が仮装をして「Trick or treat」などといって家々を回るのは微笑ましいと言われたりしているそうです。

しかし、異国かぶれの風習に負けているわけにはいかないので、そんな子供がやってきたら「厭離穢土 欣求浄土 抜苦与楽 同称十念 南無阿弥陀仏 南無阿弥陀仏 ・・・」と念仏でも唱えて撃退してやろうと待ち受けているのですが、こんな田舎ではそんな子供もいないようで、未だその機会を持たないのは残念な話です。

このメンゲルベルクのバッハは、ピリオド演奏などと言うチャライ風習を撃退する念仏のような演奏です。いや、もしかしたら、「作曲家の意志に忠実な原典尊重」というザッハリヒカイトな演奏に対する「念仏」にもなりうるかもしれません。

メンゲルベルクは第3番の「アリア」は何度か録音しているのですが、作品全曲を録音しているのはこの2番だけです。

これがもう、実に不思議な演奏なのです。
重々しくも荘重な序曲の冒頭を聞けば、それはまさに「南無阿弥陀仏」の「念仏三昧」の世界に近いような気がするのですが、聞き進んでいくと意外なほどにエッジを効かせてラインをクッキリと描き出しているのでそれほどおどろおどろしい雰囲気にはなっていないのです。
ただし、悠然たる足取りでそのエッジの効かせたラインが描かれていくので、それは結果としてシュールな味わいを失うことはないのです。

幸いにして、最近はピリオド演奏には翳りが見えてきましたから、おそらくハロウィンなんぞもすぐに廃れていくでしょう。

南無阿弥陀仏!!

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