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フルニエ/シューベルト:アルペジョーネソナタ /ジャン・ユボー

シューベルト:アルペジョーネソナタ イ短調 D821

(Cello)ピエール・フルニエ:(P)ジャン・ユボー 1937年5月4日&9月27日録音

前回驚くほど音がいいと言うことで紹介したチャイコフスキーの「ロココ風の主題による変奏曲」よりもさらに10年以上も前の録音なのですが、それがまたとんでもなく音質が良好なのです。
音楽にしても録音にしてもお金のかかる仕事ですから、その時々の経済状態によって左右される部分が大きいようです。

私の狭い経験でも、戦後すぐの混乱期よりは戦前の30年代の方が録音の状態がよいものが多いようです。
そう言えば、日本にあっても昭和の初期というのは文化的にもある種の爛熟期を形成していました。そして、それは満州事変の勃発に伴って長い戦争の時代に突入しても最初の頃はそれほど大きな変化はなかったのです。

この録音もまたナチスの台頭によって不穏な空気が醸成されつつあった時代なのですが、それでも人々は踊り続けていたと言うことなのかも知れません。

ユボーのピアノが速めのテンポで弾き始められ、フルニエのチェロもそれに応えるかのように驚くほどに速いテンポで第1楽章は駆け抜けていきます。
ところが、第2楽章になると落ちついたテンポに戻って何とも言えないくらい空気感を醸し出します。そして、最終楽章に入ってもその雰囲気は受け継がれますから、全体としては何となくアンバランスな感じはするのですが、そのアンバランスさに時代の空気を聞き取るのは深読みにすぎるのでしょうか。

1件のコメント

  1. 世界的な規模での不穏な時代にこのように鮮明に録音され残されていること自体奇跡だ。

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