アンセルメ/リムスキー・コルサコフ:シェエラザード/パリ音楽院管弦楽団

リムスキー・コルサコフ:交響組曲「シェエラザード」作品35

エルネスト・アンセルメ指揮 パリ音楽院管弦楽団 1948年録音

先に紹介したモーツァルトの「エクスルターテ・ユビラーテ」と同じく、これも非常に録音のクオリティが高いので驚きます。
Deccaと言えば、1945年には高域周波数特性を12KHzまで伸ばしたffrr仕様のSP盤を発売していますから、他のレーベルのSP盤とは一線を画す音質を誇っていたのですが、このクオリティにはいささか驚かされます。

そして、もう一つ気づいたのはアンセルメが手兵のスイス・ロマンド管弦楽団と1947年に録音したものと、その翌年である1948年にパリ音楽院管弦楽団と録音したものではそのクオリティには歴然たる差があることです。
そのあまりの違いに、もしかしたらDeccaは48年からテープ・レコーダーを使った録音を開始したのではないかと思ったのですが、公式には1949年という事になっているようです。

ただし、1947年には磁気テープの発売が始まっていますし、48年にはテープレコーダーも発売されていますから、実験的にテープ録音を行っていた可能性は否定できません。それほどに47年と48年では画然たるクオリティの差があります。
もう一つ考えられる要因は、48年のパリ音楽院管弦楽団の録音に関しては金属原盤が残っていて、それをもとに復刻された可能性も考えられます。

48年のSP盤の時代に、モノラル録音のLP盤と比べてもそれほど遜色ない録音クオリティを実現していたという事実には驚かされます。

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