カール・ベーム/モーツァルト:交響曲 第41番/ベルリン・フィル

モーツァルト:交響曲 第41番 ハ長調 K.551 「ジュピター」

カール・ベーム指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1942年録音

音楽というのは恐いものだと思います。
このベームの演奏を聞けば、そこには紛う事なき音楽をすることの喜びがあふれているのが手に取るように分かってしまいます。

とりわけ第2楽章「Andante cantabile」冒頭のとろけるような弦楽器の美しさは何とたとえればいいのでしょう。

この録音が行われた1942年という年は「ユダヤ人問題の最終的解決」としてアウシュヴィッツなどの強制収容所への集団移送が始まりガス室を使っての大量殺戮が始まった年だととされています。
もちろん、その事をベームやオケのメンバーは知っているはずもなかったのですが・・・。

しかし、そう言う状況下でかくも美しいモーツァルトが演奏されていたという事実をどのような言葉で表現すればいいのでしょうか。
悲惨の極みの滑稽とでも言えばいいのでしょうか。
なかなかに言葉は見つかりません。


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