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シューリヒト/ベートーベン:交響曲第1番/ベルリン市立歌劇場管弦楽団 1941年録音

ベートーベン:交響曲第1番 ハ長調 作品21

カール・シューリヒト指揮 ベルリン市立歌劇場管弦楽団 1941年録音

ベルリンフィルとの結びつきが出来て順調に第2の時期が開始したかに見たのですが、シューリヒトとナチスとの関係はギクシャクしたものだったようです。
確かに、1939年にコンセルトヘボウから招かれて、当時のドイツでは演奏禁止になっていたマーラーの交響曲(大地の歌)を、それもユダヤ人の歌手を起用して演奏したのですから心証がよくなるはずはありません。

もしも、彼がカラヤンのように器用に立ち回っていればそれなりのポジションを手に入れることが出来たのでしょうが、彼の地位は1944年にスイスに亡命するまでヴィースバーデンの音楽総監督でした。
フランクフルト放送交響楽団やドレスデン管弦楽団との関係も始まるのですが、それも結局は首席客演指揮者というポジションでした。

彼の父は有名なオルガン製作の職人だったのですが、彼が生まれる3週間前に、あやまってダンツィッヒ湾の海に転落した雇用人を助けようとして水死しています。シューリヒトはその父の高潔な生き方を常に聞かされて育ったようで、自らが亡くなった後に神の前でその父と相まみえたとしても、決して恥じることのない生き方をすることを心に誓っていたと伝えられています。
そんな男が、あの野蛮極まるナチスに対して心なくも媚びへつらってキャリアを積み上げようなどとは考えられもしなかったのでしょう。

しかし、皮肉と言えるかも知れないのですが、ナチスは野蛮であったがゆえに、自らの文化的正当性を宣伝するために「ドイツ人によるドイツ人の音楽」を録音して放送することに熱心でした。
そして、そのおかげで私たちはフルトヴェングラーだけでなく、シューリヒトの戦時中の録音を享受することが出来るのです。

この交響曲第1番も、オケはベルリンフィルではなく市立歌劇場のオケですが、スタジオでセッションを組んできちんと録音されたものです。
凄みはないですが、作品の持つ古典手均衡を大切にした堅実な指揮ぶりです。

スタジオ録音と言うこともあって音質もそれほど悪くはありません。(続く)

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