ストック/シューマン:交響曲第4番/シカゴ交響楽団 1941年録音

ロベルト・シューマン:交響曲第4番 ニ短調 作品120

フレデリック・ストック指揮 シカゴ交響楽団 1941年4月録音

ストックは1942年にシカゴ響の音楽監督に在任したままこの世を去ります。1905年からこのオケを率いたのですから、その在任期間は37年で、アメリカのオケとしてはオーマンディ&フィラデルフィア管の42年に次ぐ長さです。
ただし、両者の間には概ね30年の隔たりがあり、その30年の間にレコード業界は大きく発展しましたから、そう言う発展の栄に浴さなかったストックの録音はそれほど多くは残っていません。

さらに言えば、彼が力を尽くして育て上げたシカゴ響は、それを引き継いだライナーと結びつけて語られることが多かったので、彼の名前はますます後景に追いやられることになりました。
そんなストックにとって、このシューマンの4番はかなりよい状態で残された大作の録音なので、ストックという指揮者を知る上では貴重なものです。

聞いてみてすぐに気づくのは、さらさらした感じで気持ちよく音楽が横に流れていくことです。
大見得を切ったり溜を作ったりというような、指揮者が目立つようなことはあまりやらないので、今の耳から聞いてもあまり古さは感じません。

全体としてはインテンポを強く意識しているようで、音楽を追い込んでいくような場面でもほとんどアッチェレランドをかけることはありません。
しかし、それが硬直した感じにならないのは軽快なリズム処理のおかげでしょうか。

さらに言えば、例えば第2楽章の冒頭のように細かい表情付けを忘れているわけでもないので、一部で言われているように直線的で素っ気ないというのは当たらないような気もします。

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