バッハ:前奏曲とフーガ 変ホ長調 「聖アン」 BWV 552 BWV.552(編曲:フレデリック・ストック)
フレデリック・ストック指揮 シカゴ交響楽団 1930年代の録音
おそらく、「フレデリック・ストック」などと言われても、「それ誰?」となるのが普通でしょう。
もちろん、私だって偉そうなことは言えません。
最近になって歴史的音源を整理をしていて「再発見」したのですから。(^^;
セットもので買い込みながら、その時は見向きもしないというか、「アンタ誰?」という感じでスルーしていたのでしょう。
調べてみれば、20世紀の前半にシカゴ交響楽団の音楽監督として、このオーケストラの発展に力を尽くした指揮者だったようです。1905年に就任してから亡くなる1942年までその地位にあったのですから大したものです。
そして、驚くのは、そう言う彼のもとで、後のヴィルトゥオーソ・オーケストラとしてのシカゴ響の片鱗が伺えることです。
また、ストックの指揮ぶりも、何の見栄も外連もないものなのですが、聞き進んでいくうちに音楽の中に没入させてくれます。
オレがオレがと「前に出てなんぼ!」というこの世界にあって、珍しい存在だと言わざるを得ません。
なお、ストックは作曲家としても活躍したのですが、その手腕はこのバッハの編曲からも伺うことが出来ます。