ワルター/マーラー:「巨人」/コンセルトヘボウ管弦楽団 1947年録音

マーラー:交響曲第1番 ニ長調 「巨人」

ブルーノ・ワルター指揮 ロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団 1947年10月16日録音

振り返ってみれば、コンセルトヘボウのオーケストラとマーラーのつながりは深いものがありました。
確か、マーラー自身の指揮でこの第1番の交響曲を1903年に演奏したという記録が残っていたはずです。そして、それをきっかけとしてマーラー自身は何度も客演指揮を行うようになったはずです。

そして、マーラーの死後もそのようなマーラー演奏の伝統は引き継がれる事になり、ナチス台頭前としては1920年のマーラー音楽祭において全9曲を演奏を行うという快挙でその頂点をむかえます。

そんな歴史と伝統をもつコンセルヘボウですから、ワルターも実に気持ちよく指揮を行っています。
録音に難があるのがいささか残念ですが、時代を考えれば納得の範囲でしょう。

そして、戦争によって大きな傷手を負ったと思われるコンセルトヘボウのオケも、わずか2年にしてその傷手から立ち直っていることがよく分かります。
ワルターの楽しそうな指揮ぶりも見事ですが、それに応えているコンセルトヘボウも見事なものです。

1件のコメント

  1. 戦後間もないコンサートに、B.ワルターやコンセルトヘボウの音楽を伝える喜びを、聴いてるこちら側もビリビリ感じます。1947でこの音、流石コンセルトヘボウですね。一楽章から、コテコテのポルタメント、変幻自在なテンポと、マーラーのイメージがダイレクトに伝わるようなライブ録音を聴かせて頂き感謝です。
    散々学生時代に聴いて、最近では滅多に耳にしなくなった曲ですが、聴き出したら一気に終わりまで聴きました。こんなに美しい曲だったのかと改めて気付かされた箇所も多かったです。晩年とは違い、ワルターの切れや躍動感のある演奏に、当時の人気も納得の演奏でした。

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