カラヤン/芸術家の生涯/ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1946年10月録音

J・シュトラウスII世:ワルツ「芸術家の生涯」作品316

ヘルベルト・フォン・カラヤン指揮 ウィーン・フィルハーモニー管弦楽団 1946年10月30日録音

カラヤンの伝記に関しては、私の中で少しばかり誤解があったようです。
私の手元にある「カラヤン 栄光の裏側に(ローベルト・C・バッハマン著)」はカラヤンが承認した「公式」な伝記だと思っていたのですが、どうやらそれは勘違いだったようです。

確かに、バッハマンはカラヤンから伝記の執筆を持ちかけられ、カラヤン自身も協力を惜しまないということで計画はスタートしたらしいのですが、執筆が進むにつれてカラヤンが原稿を修正しようとする圧力を加えてきたことで両者の信頼関係は破綻してしまったようです。
そして、バッハマンの言葉を信じるならば「カラヤンの影響を排し、自分の信じることを表現して著したのが『カラヤン 栄光の裏側に』だ」というのです。

確かに、「公式」な伝記にしては辛口な部分も多いとは思っていたのですが、そう言う経緯があったようです。
ただし、その様な「伝記」であっても、なぜか演奏禁止処分が継続されている中で行われた録音活動については一切ふれられていません。

そして、レッグという男がしたたかだと思うのは、その半ばアンダーグラウンドな録音活動を通してカラヤンの力量を品定めするような曲目を用意しながら、その傍らで、シュトラウス・ファミリーのワルツやオペラのアリアのような「売れ筋」の録音も大量に行っているのです。
カラヤンにしてみれば、到底面白くもない事だったでしょう。


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One comment

  • いちおか

    この頃のレッグとカラヤンについては、リチャード・オズボーン著「ヘルベルト・フォン・カラヤン」に割りと詳しく書いてあったと思います(録音や選曲の事も)。

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