トスカニーニ/「レオノーレ」第1番

ベートーベン:序曲「レオノーレ」第1番 ハ長調 Op.138

アルトゥーロ・トスカニーニ指揮 NBC交響楽団 1939年11月25日録音

1939年の10月から12月にかけて行われたベートーベン・チクルスのライブ録音です。
作品の性格にもよるのでしょうが、レオノーレの3番やコリオラン「序曲」ほどには攻撃的ではないです。
しかし、フレーズの最後を短めに切り上げることで推進力を強めようという意志は感じられます。

ただし、トスカニーニがそれだけの人ならばこれほど多くの人を熱狂させなかったでしょう。
彼の真骨頂は音楽にその様強い推進力と劇性を持たせながら、歌うべきところでは素晴らしいカンタービレを聞かせてくれることです。
それはもう、休止符まで歌えと言ったというトスカニーニならではの「歌」です。

そして、そう言うトスカニーニの美質を発揮する上ではこの作品はピッタリだったのかもしれません。

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