ハイフェッツ/ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番

ブラームス:ヴァイオリン・ソナタ第2番 イ長調 Op.100

(Vn)ヤッシャ・ハイフェッツ (P)エマニュエル・ベイ 1936年1月31日録音

エマニュエル・ベイについてもう少し調べてみました。(^^;
調べてみて分かったことは、ハイフェッツ最後の来日公演となった1954年の演奏会に帯同した伴奏ピアニストはベイだったと言うことです。

この来日公演の時に、ラジオ東京が創立3周年の記念番組として「ハイフェッツ演奏会」を放送しています。驚くのは、ベートーヴェンの「クロイツェル」とバッハの「シャコンヌ」を収録した50分番組だったのですが、それを日曜日の午後8時からのゴールデンタイムに放送したことです。
今となっては考えられないことですが、それほどまでにハイフェッツの来日は社会的話題となっていたのでしょう。
ハイフェッツはベイと組んでベートーベンのヴァイオリンソナタを47年から52年にかけて録音しているのですが、この「クロイツェル」だけが「欠番」になっているので、この放送用として録音された「クロイツェル」は極めて貴重な録音だと言えます。

そして、もう一つ驚かされたのは、ベイはこの1954年を持って演奏家としての活動をやめて教育活動に専念してしまったと言うことです。
ベイはハイフェッツよりは10才年上で、この時60才を少し越えたばかりですから、引退するにはいささか早すぎます。
録音という面から見れば、まさにこれから黄金時代が始まろうかと言うときに引退したようなものですから、そう言うこともあってすっかり忘れ去られてしまったのでしょう。

ハイフェッツもまた、ベイが現役ならばこれ以後もずっと相棒でいてほしかったのでしょうが、それがかなわなくなったのでブルックス・スミスに乗り換えたようなのです。
そう言えば、ある人がベイのことを「執事」のように仕えた伴奏ピアニストだと書いていました。
確かに、スミスは「執事」ではないことは明らかなので、ハイフェッツの第1希望はきっとベイだったろうと想像されます。

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