ハイフェッツ/グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第2番

グリーグ:ヴァイオリン・ソナタ第2番ト長調 Op.13

(Vn)ヤッシャ・ハイフェッツ (P)エマニュエル・ベイ 1936年2月7日録音

ハイフェッツという人は戦後になるとどんどんザッハリヒカイトになっていきます。その事が、上手いことは上手いけれども冷たいと言われる原因でした。
このあたりの立ち位置、なんだかセルそっくりですね。

そして、戦前の若きセルは「バランスのセル」と言われていたのですが、ハイフェッツの場合は繊細なる官能性みたいなものを感じさせてくれる演奏が多いように思います。
今の時代でもそれほど取り上げられる機会の多くないグリーグのソナタを、実にほどの良い色気をまとわせて演奏してくれています。そして、その程の良さというのは、本当に軽くポルタメントをかけることで微妙な色合いを与えることでもたらされているような気がします。

これよりも表情を濃くすると「色気」が「色」に傾きすぎますし、薄すぎると「生硬」に過ぎるという絶妙なバランスの地点に成り立っているような気がします。

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