クナッパーツブッシュ/リスト:前奏曲

リスト:交響詩「前奏曲」

ハンス・クナッパーツブッシュ指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1941年1月4日録音

クナッパーツブッシュと言えば日本では「巨匠」という地位を与えられていますが、少し時代を遡れば「ゲテモノ指揮者」みたいに言われていました。
その理由は、こういう録音を聞けばよく分かります。

おそらく、聞いている途中で、リストの「前奏曲」ってこんな音楽だったっけ?と言う思いに何度もおそわれるはずです。

冒頭の有名な旋律が一段落した後に出てくる不気味な雰囲気やそのあとの弦楽器が描き出す透明感のある美しい世界、さらにはラスト近くになるとまるで死に向かっての行進曲のように姿を変えていくところなどは実に変化に富んでいます。
なるほど、これではゲテモノと言われても仕方がない面が多々あります。

それだけに、この指揮者の芸を見いだして高く評価した宇野氏(個人的にはそれほど好きな評論家ではありませんでしたが)の功績は認めざるを得ません。

おそらくライブ録音だと思いますから、30年代のメニューヒンなどのセッション録音と較べるとクオリティ的にはかなり落ちます。
それでも、クナッパーツブッシュの芸は十分に楽しめるレベルは確保しているとは思います。

まあ、「化石音源」なので、これくらいまではご容赦あれ!!

3件のコメント

  1. 冒頭の低弦が奏するピッツィカートが1つ抜け、2つ目からの録音になっていますが、音源も同様なのでしょうか。

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