フルトヴェングラー 指揮 ベルリン・フィル/魔弾の射手序曲

カール・マリア・フォン・ウェーバー/魔弾の射手序曲

ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1926年10月16日録音

記念すべきフルトヴェングラーの初録音がこの「魔弾の射手」序曲です。
彼は1886年生まれですからこの時40才を迎えています。
今の時代から見れば考えられないほどに遅いスタートだったのですが、録音という行為に対する演奏家側の懐疑と、録音と言う活動そのものが極めてレアであったという二つのことが重なった結果でしょう。

しかし、この初録音においても、冒頭の有名なテーマのしみじみとした美しさとフィナーレに向けての圧倒的な追い込みは見事なもので、まさに気力、体力ともに充実した絶頂期を迎えつつある姿が刻み込まれています。。

<付記>
この1926年に録音された音源に対しても著作権侵害の申し立てをした来たところがあったので驚かされました。
申し立ててきたのは「Naxos of America」です。

“Wilhelm Furtwangler-Der Freischutz, J. 277: Overture”, 音源 管理者:
NaxosofAmerica

おそらくは、Youtubeのデータベースに何らかの音源を登録していて、それが自動的にヒットしていると思われるのですが、さすがに笑ってしまいます。
どう考えてもナクソスにとっても名誉な話ではないでしょうし、何よりも、こういう「振る舞い」に接するとこのレーベルのCDは間違っても購入する気にはなれなくなります。

それとも、事情のよく分からない人たちから、その微々たる収益をかすめ取ることもビジネスモデルの一つとして組み込まれておられるのでしょうか?