モーツアルト/後宮よりの逃走序曲
ヴィルヘルム・フルトヴェングラー 指揮 ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団 1933年録音
おそらくはフィガロの結婚序曲と同時に録音されたものと思われます。素晴らしい疾走感に溢れた演奏になっているのですが、演奏時間がほぼ5分に近いので、SP盤への収録時間を気にした可能性は否定できません。
ただし、中間部の歌うべきところはしっかりと歌っていますので、そういう下世話な話ではないでしょう。
こういう演奏を聴くと、ナチスに行って歪に変形させられることなく成熟していけばどんな音楽を聞かせてくれたのだろうと想像をたくましくしてしまいます。